漢方薬を処方する東洋医学の外来
東洋医学とは、東洋的な自然哲学思想が根本となり作られたもので、経験医学、漢方医学とも言われます。
東洋医学は自然哲学を基とし、自然と調和し、順応するということで生命というものをとらえる、全体医学でもあります。
近代医学として西洋医学が有名でありましたが、近年、東洋医学をベースとした漢方外来を設ける医院が増えています。西洋医学と東洋医学は相対するものではなく、漢方外来では冷え性、アレルギー性疾患、更年期障害、自律神経失調症といった、漢方薬が十分に威力を発揮する症状を扱うことが多いようです。
また漢方外来で医療用エキス顆粒の処方を行うところもあり、漢方薬だけでの治療のほか、西洋医学と東洋医学、両方の利点を生かした治療を行っているところも少なくありません。
元来東洋医学は鍼灸、アンマ、食養生といった治療も含まれていますが、現在では漢方外来のように漢方薬を処方する治療法だけを指して言うことが多いようです。
婦人病を東洋医学で改善
東洋医学の機関や漢方外来を訪れる患者さんの中には、「体調が悪いと思って病院に行って、検査をしてもらったのに、どこも悪いところがなかった」という人がいます。
検査で体調不良の原因がすべてわかるわけではなく、東洋医学によって、からだ全体の気力、バランス、精神面を含めた状態をみて、改善していくことにより、検査では見つかりにくい疾患だけでなく、慢性化してしまって治りにくくなっている疾患なども治療することができます。
東洋医学の漢方外来では、慢性的な冷え性といった症状の改善にも効果があるため、冷え性が多いとされる女性に向けて婦人科で漢方外来を始めるところも増えています。
また、更年期障害なども、西洋医学のホルモン治療を行うのではなく、漢方によって症状を改善したい、という人が、漢方外来の婦人科に訪れています。東洋医学の基本的な考え方は、「人が持っている自然治癒力(病気を治す力)を高めることにありますので、イライラ、ストレスといった更年期障害にも効果があるのです。
漢方薬を不妊症に応用
また、婦人科では不妊症や生理痛などにも対応しているため、そういった症状に対しても漢方外来が有効とされるようになっています。
東洋医学漢方元来では「未病を治す」ということを目的としていることも少なくありません。東洋医学ではまだ発病していない病気を「未病」といいます。まだ病気というほどではないものの、体のどこかに不調を感じる、というのが「未病」で、現代人の多くがこの「未病」状態であると言われています。漢方外来では予防医学として、この未病を治す、ということも行っています。
以上、東洋医学漢方外来についてご紹介しました。